【寒がりの雪国暮らし】長野の冬を生きて越えられるのか
どーもとりねよです。
都内、たしか山手線でよく見るここの広告、知ってますか?
コンクリートジャングルを這いずり、ビル風に煽られ、吸い込む空気は排気ガスのような暮らしをしているとめっちゃそそられます。ゆれる木漏れ日、そよぐ風、響くさえずり・・・
混雑した車内でぼんやり広告を眺めては、いいな・・・と思っていました。
んで、パートナーと行ってみようとなったのです。
時は冬、クリスマスのキャンドルナイトがあるということでそれに合わせて計画。
冬の軽井沢へ
下調べすると、軽井沢の冬は夜になればマイナス10度はザラだということが分かりました。え、北海道より寒いレベルとかなんとか。
やばい、寒さに弱いんだが。
そこで、ちゃんと暖かそうな4、5万円くらいのダウンジャケットを購入し、耳あて・マフラー・手袋・タイツと万全の体制で向かいました。
現地では徒歩とタクシーであちこち周り、「やっぱ寒いけど案外イケるわ、準備抜かりなし!」なんてかましていました。
いよいよあの教会!
夜は待望の高原教会へ。
たくさんの観光客とふんだんにLEDをあしらった綺麗なイルミネーション、揺らめくキャンドル、シスターはお客さん一人一人に小さなクリスマスリースをプレゼントしていて、さすが人気観光スポットは違うなあ〜と気分が上がりキャッキャしました。
続いて教会内では聖歌隊によるゴスペルライブがあるため、入場待ちの列に並びます。
虚無
ここから長かった。
ずらっと並んだ列が動きません。入れ替え制でもう何回転かしているはずなのに進まない。私たちの後ろにも並んでいるため、抜けたら並び直しです。ああ寒い。
膀胱炎経験者のパートナーに「我慢はしないほうがいいよ〜今日水分取ってないから全然余裕だわw」とやせ我慢の気遣いでトイレに向かわせ、私は順番を死守。
遠くに見える教会内からかすかに歌声が聞こえてきます。
列は動き始めていましたが、今度はパートナーが待てども帰ってきません。
一人で気を紛らわすのも限界ってもんがあります。
じっと立っていると足元の感覚が無くなっていき、頼もしいはずのダウンジャケットの腕辺りからじわじわ冷気を感じます。
ああ、今寝たら死・・・
大丈夫、大丈夫、と50回くらい唱えていたころ、ようやくパートナーが帰ってきました。私を気遣いホットココアも買ってきてくれました。なんという天使!
優しさに少し体温を取り戻しましたが、一口飲んだココアがかつてない不味さでした。シナモンとかじゃない謎のスパイス入り。ろくに飲むこともできません。
1時間は並び続けていたと思います、ここまでくるとせっかくここまで頑張ったんだから、なんて後に引けなくなるものです。
外気の冷たさで急激に冷めゆくココアを握りしめ、二人で虚無の時を過ごすのみでした。
芯から冷えると
なんとか無事ゴスペルを聞くことができました。歌は素晴らしく、温まった教会内には極楽浄土を感じました。アーメン。
寒さから逃げるようにタクシーでペンションに向かい、ホカホカの館内、さらに部屋のストーブをつけ布団に潜り込みますが一向に体温が戻らず震えも止まりませんでした。
この時軽く低体温症だったと思います。
隣で何か話すパートナーをぼんやり感じながら気がつけば眠りに落ちていました。
だから怖いんだよお
いつもあービル風寒いとか言っているレベルでなく、骨髄まで冷えるような低気温を体感したので、軽井沢怖い、長野の冬まじでやばい、あそこには絶対住めないと思っていました。
ところがなんの因果か、佐久に住み軽井沢で働くことになってしまったのです。
とにかく冬、まじで大丈夫か、メンタルとか正気でいられるだろうか…としか思えませんでした。
結果としてはなんとか年を越すことができ一安心です。夜はぐっと冷え最低気温マイナス10度になる日もありますが、昼間は晴れが多く10度前後になることもあるので許容できます。ただし、家の中でダウンジャケットを着ているし、窓は断熱材で塞いだ不審者仕様です。
他に寒さで身の危険を感じるといえば、運転です。
ちょっとでも水分があると凍ります。スタッドレスの意味が無くなります。直近では少し傾斜のある交差点で発進する時、スリップして進まず焦ったことがありました。
ただこれも、晴れの日が多いのと、親切にも道路に塩カルが撒かれるので毎日のことではありません。このあたりはまた別の記事で紹介しようと思います。
というわけで初めての長野の冬はぎりセーフです。これから2月ごろが寒さや雪のピークだと聞くので、できうる限りの準備をして心して迎えたいものですね。